シンガーソングライターでミュージカルなどでも活躍の幅を広げる、中川晃教さんに単独インタビューしました。彼が歌い続ける意味を真正面から聞きました。
ぜひ!
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−−いま、お話を聞いて、今まで中川さんはシンガーとして核でやっていらっしゃって、でもミュージカルなどにも挑戦していく方だなと思っていたのですが、今は一人の表現者として、ある意味、ジャンルの垣根はなく考えていらっしゃるんだなと感じました。ご自身もそういう感覚でいらっしゃいますか?
うん、そうなったんですよね。前は仰る通り、シンガーとしての核があって、その核をどうやって貫き通せるのかを考えていました。今でもそこはぶれていないんですけれど、ただ求められることに対して応えられる自分であり続けるためには、やはりミュージカルの中で得た経験も、歌で呼んでいただいた経験も、そのどちらもが自分を構成しているものだと考えるようになって。
僕の歌声の、例えばパフォーマンス、高音、複雑さ、難易度の高い歌をどう歌うのか。何でもいいのだけれど、中川にチャレンジさせたいといろいろな形で求めてもらえるようになったんですよ。
なんというか、よりシンプルに音楽と向き合えるように今はなってきているんだなと思う。それはこの『I Sing』というコンサートのお陰。やはり歌い続けていくというところに僕のぶれない情熱みたいなもの、消えない炎があるんです。垣根のないところで、自分が歌い続けていく、それが最後は一つのジャンルになればいいなと思うのですが、一つのジャンルになるためには、いろいろな人たちの支持がなければ出来ない。そこが今、僕の中で、チャレンジする気持ちの原動力になっています。
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・SPICE「中川晃教がずっと歌い続ける理由ーー7年目を迎えるコンサート『I Sing 〜Soul Beat〜』によせて」
五月女菜穂