ふと旅で出会うおやつはいつも以上においしいと思う。
旅館の茶菓子や、街の露店で売っているスナックにもついつい手を出してしまう。
運命的に旅先で出会った美味しいスイーツには「もうここでしか食べられないのではないか」という恐怖感に似た思いで、何度も何度も買い求めてしまう。
リスボンで食べたエッグタルトも
モロッコのシャウエンで飲んだアボカドジュースも、
新潟市のB級グルメでモチモチの蒸しパン「ぽっぽ焼き」も、
それからエルサレムで食べた、細麺状の生地でチーズとナッツ類を挟んだケーキのような「クナーファ」も、私にとって忘れられない味になった。
…要は、松本で食べた、おきな堂のプリンが最高に美味しかったというお話です。ぜひ。
・好書好日 連載Back Book Packer「#4 運命的に出会った自家製プリン 長野・松本」
五月女菜穂