主人公のモデルとなるのは、プリント基盤製造メーカー「キョウデン」を核に、パソコンメーカーSOTEC、大手スーパー長崎屋、大江戸温泉物語など破綻寸前の企業を次々と買収し再生に導いた、経済界の風雲児・橋本ひろし氏という実在の人物。莫大な富と名声を手に入れた彼は50代になって、突如音楽活動を開始し、六本木のライブハウスで歌い始めました。トーキングブルースと称されるトークと歌が渾然一体となった彼のライブには、多くのファンが集まり、歌に耳を傾けます。
本作『今、僕は六本木の交差点に立つ』は、その橋本ひろしの人生を下敷きに、脚本家の中津留章仁さんが、ある男の一生をハートフルな人間ドラマとして描いた作品。演出は、黒色綺譚カナリア派を主宰し、劇作家・演出家・女優としても活躍する赤澤ムックさんが務めています。
その稽古場レポートとゲネプロレポートを書きました。ぜひ!
・SPICE「中村誠治郎が男の一生を熱演!舞台『今、僕は六本木の交差点に立つ』ゲネプロレポート」
・SPICE「中村誠治郎、有澤樟太郎、定本楓馬、山寺宏一出演!舞台『今、僕は六本木の交差点に立つ』稽古場レポート」
五月女菜穂